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吐き出し系落書き独壇場。
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三度ある。
即ち、例えマスターアップしたとしても、現物が届いても、無事にインスコ出来たとしても…っ、
また「怒りの日」が繰り返されない保証は、無、イノデスヨー。
いいんだ…最初から先輩がいないことは分かってるんだから。
だから「間に合いませんでした」とか言われてもオコンナイヨー。ホントダヨー。
この浮かれっぷり…私は経験したぞカール然り然りー!!(落ち着け)

ま、浮かれてる訳です。
そしたらつまらない落書きも出来るって訳で。はぁぁぁ。
追記に、フラッシュちょお重いです乙^^の間に出来ました駄文ですよ。
やーい厨ニ厨ニ!


さてさて、罰ゲームの「悪鬼村正」でも落としてこようか。
まさかの「刃鳴散らす」のアレをまたやるまいなーなー!


わたくしたちの美しき未来(指先 様/http://qqq9.web.fc2.com/ft/)


──これは、夢だろうか。

まるで地を這う四足(よつあし)の獣のように這い蹲って、柔らかい羽毛で出来た寝具の大地に彼はある。
両の掌には、ベッドサイドにおかれたランプの暖かそうなやわらかい色を含んだシーツの海。
そこに影を落としてたゆたう艶やかな、黒髪。生白い蝋の肌。

──供物、

未だ判然としない頭の中で、ただ鮮明に、恐ろしく自然に湧いた言葉だった。
これは自らに捧げられた供物、贄の羊なのだ。

──そら見ろ、喰われる事こそが本意なのだと、
──喰らえ、とそう囁いているではないか。

内から降り続ける言葉たちは、神からの啓示のような響きでもって自らを突き動かそうとしている。
いや、そんな高尚なものではない。これはもっと原始的で俗物染みた、

──嗚、喰らいたい。

 本能だった。
眼前に晒された白い肌を、肉を突き破って、溢れ出るものの生温さを。
塗れた指先を引っ掛ける硬いものの尖りの鋭さを。
頑是無い子供のあどけない手遊びの様に、または敬虔な司祭の行う神聖な儀式のように。
一つずつ端から端までその全てを、愛撫し、蹂躙し、抱擁し、突き放し、そして

そして、喰らい尽くしてしまいたかった。

幻燈のように一気に駆け巡ったその夢は、酷く甘美な陶酔と眩暈を彼の内に呼んだ。
けれどどこかで呼び止めるものがある。それらは久しく帰ることのなかった屋敷の居間に飾られた写真の群れにも似た、薄っぺらなものではあったが。

眩暈が酷くなる。相変わらず、今が夢か現かも判らない。
けれど、己をぐるぐると揺るがすこの衝動だけは、確かなのだ。嗚、狂うような、この──!

「これは、夢だ」
「……は、」

遂にぶれかけた視界が、定まる。

「夢なのですよ、何もかも」
「ゆ、め……」
「そうだ。貴方の夢か、それとも……嗚、そんな事は」
「如何でもよろしい」

訥々と単調に落ちる声。
眼下の肌色の下。埋もれた場所から放たれている筈なのにどこか空ろな、しかし常のそれよりはずっと熱を帯びて生々しい。
そうして、ふと瞳の色を確かめたくなった。
普段闇に浸されて底知れぬあの色は、声と同じく熱を孕んでいるのか。爛々として、この夢に喜んで犯されているのか。
閉じられていた瞼を開けさせる。渇いた喉にこのいとしい供物の名を乗せて。

「、」

瞬間、開きかけた唇にそっと触れる指があった。
確かに遮られてしまったと思った言葉は、その指先から掬い取られたのか。
ゆるりと、音になることの無かった望みのままに瞼は開かれて。

「ですから、迷いもしがらみも何もかも……貴方には、必要のないこと。──さぁ、」

かち合った両の瞳に満ちるのは、やはり


「 あいしてください 」

狂える程の飢えと悦びだった。

 

***


──夜毎、こんな修羅場に在れることはどんな色好みとて、そうはあるまい。

すっかり白さを失ってしまって滲んだ音を立てて答えるシーツの上に。
忙しなく鳴り続ける不快な水音と、部屋中に満ちた噎せ返る程の濃厚な血肉の匂いの底に。
ぼんやりと熱に浮かされた頭の中、歪みきった快楽に身を浸しながらそう、思う。
熱に融かされているのは彼も同様らしい。
その美しい顔に塗れた赤黒いものを拭いもせず、只管に己を引き裂き、潰し続けている。


“あの夜”を境に彼の本能は目覚めを得た。しかしそれは未だ完全ではなかったらしい。
彼に纏わりつく諸々の柵が、未だに彼を俗物の位階に留めようとしているのだ。
──なんと、見苦しいことか!
嘲りと憐みでもってその様を吐き棄てる。
と共に、こうしてその忌々しい柵共を引き剥がすべく、苦しみ悶える眼前の美しい存在がいとおしくて仕方が無かった。
彼の本能は破壊。この世の全てのものを、分け隔てなく壊し尽くしてこそ、彼なのだ。
その純粋無垢な行いを、どうして詰まらぬものが引き留められようか。


──嗚、幾度となく繰るる詰まらぬ歌劇に唯一人ある、至上の方。
──どうぞ、我が器でもって破壊への飢えを満たされよ。

止むことなく自らを壊し続けている彼は、汚泥の如き血肉に塗れながら次第に美しくなっていく。
己を基にして、愛しき黄金はこの世の何物をも凌駕する禍々しい輝きを放つのだ。
それがなんという至福に満ちた行いであることか!さながらイスカリオテ、殉職者に似た狂信の果てである。

残念ながら、彼に己の全てをくれてやることは出来ないのだけれど。
いずれ訪れる、美しき未来を描く歌劇の為に。
全ての叶うその時まで、この叶うことの無い彼の あい をただ、貪っていたかった。

 

(ノドの地からコロスの嘲りさんざめく!)

 

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